裏ありの「おもてなし」

最近、AI翻訳の影響なのか、翻訳への無理解の影響なのか、サービスに対する対価の支払いを嫌がる風潮があるように感じます。
幸い、弊社の場合は、実際にそういう方にお会いしたことはありませんが。

おもてなし」はいい言葉だと思いますが、そこにサービスを無償にする意味はないはずです。
有償で提供するメインのサービスに付随するサービス(付随サービス)を無償で行うことは「おもてなし」に入りますが、メインサービス自体を無償にすることはできません。
「おもてなし」はあくまでも付随サービスに対してのみ成り立つのだと思います。
もちろん、個人・会社にとっては付随サービスであっても、ある個人・会社にとってはメインサービスであるということはあります。
何がメインサービスなのか付随サービスなのかは個々に異なるとはいえ、付随サービスの「付随」を切り離して、サービスを無償にすることを「おもてなし」と捉えている方々が一部にいらっしゃる気がします…。
これでは、互いに潰し合う社会になってしまいます。
どうかそんな社会になりませんように…。

加えて、翻訳作業に対する無理解もあるのかもしれません。
辞書に載っている意味を繋げれば翻訳になるという無理解です。
翻訳はそういう単純なものではない…。
だからこそ、専門分野に特化した翻訳者がいるのです。
専門分野に関する体系・知識があって初めて専門分野の翻訳が可能となります。
英語がどんなに得意であっても専門外の分野の翻訳は困難です。
たとえば、日本人であれば日本語の使用に不自由はしないはずですが、だからと言って、専門的に勉強したことのない分野の日本語(私からすると物理の世界などです)は、日本語で書かれているはずですが理解できないはずです。
そのあたりまえのことが翻訳では通じない現実もまだあるのではないかなぁと思います。
もっと、翻訳に対する誤解を解いていかないといけないなぁ、と思います。

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