前回のブログ
守秘義務契約(NDA)とは?
も参照していただければと思います。
責任
「責任」に対応するリーガル英単語には、
liability
responsibility
があります。
どのように使い分けるのでしょうか?
使い分け
結論から言えば、
法的責任=liability
liabilityの根拠となる事由=responsibility
です。
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そもそもresponsiblityとは、
responsible(形容詞)の名詞形で、
responsible= response + able
response(応答)+able(能力)
つまり、
応答能力 (capable of being answered [OED*])
のことです(*OED=Oxford English Dictionary)。
liability(法的責任)に応える能力のことをresponsibilityと言うのです。
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ですから、
responsibility=法的責任を負うことのできる能力(責任能力)
というのが元の意味です。
さらに言えば
さらに言えば、
liabilityは、責任を負わせる側の視点に立った法的責任で、
responsilibityは責任を負わされる側の視点に立った法的責任
と言って良いかと思います。
この違いを踏まえた上で、
liabilityとresponsibility
を使い分けていくことがリーガル翻訳では大切だと思います。
---終---
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