[Non-Disclosure Agreement]
守秘義務契約と呼ばれる契約です。
直訳すると、
「開示(暴露)しない契約」
です。
リーガル(法務)関係では、契約内容は当事者しか知らないのが通常です。
特許の場合は、クレーム(請求項)部分は特許公報で強制的に公開されますが、リーガル関係では、契約内容は公開されない(秘密にする)のが普通です。
どういった内容の契約をしたのかを第三者が知ることは困難です。
その秘密にされた契約について翻訳を依頼する際、翻訳者(会社)は契約当事者からすると第三者にあたります。
翻訳者が他の人に契約内容を漏らしてしまうと、翻訳者を通して契約当事者のライバル会社にその内容が漏れることがあるかもしれません。
これによりそのライバル会社が有利な情報を得て当事者に先んじて利益を得ることもあるかもしれません。
これでは、契約内容を秘密にしていた当事者にとって極めて不利益です。
そこで登場するのが、翻訳の依頼者である会社(個人事業主でも同じです)と翻訳者(会社)との間で締結される「守秘義務契約」[Non-Disclosure Agreement]です。
リーガル翻訳では必ず依頼者と翻訳者との間で「守秘義務契約」が締結されます。翻訳会社経由で翻訳者が依頼を受ける場合は翻訳会社と翻訳者との間で守秘義務契約が締結されます。翻訳会社は依頼人との間でも守秘義務契約を締結しますから、翻訳会社は、依頼者と守秘義務契約を締結し、翻訳者とも守秘義務契約を締結することになるわけです。2つの守秘義務契約を締結することになります。
もちろん、リーガル以外の分野でも守秘義務契約は締結されるのが多いかと思います。
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