- RIE
- まぁそれは今は置いといて、機械翻訳の弱点とかを押さえておけばノープロブレムってことですよ。
- 真栄里
- ノー天気な奴だな。
さっきの聞いてたか?
あれだけの弱点があっては翻訳の下訳にも厳しいぞ。
それをポストエディットするとなるとどうなるか知ってるか? - RIE
- わかるわけないです。
RIE、翻訳者じゃないですから。 - 真栄里
- 翻訳のし直しになるわけだよ。
- RIE
- 翻訳料もらえるならいいじゃないですか?
- 真栄里
- もらえるならな。
だが、おそらく、ポストエディットの料金で実質的には翻訳を求める会社も出てくるはずだ。
そうなるとどうなるか。
翻訳業界の値崩れの始まりだ…
恐ろしい - RIE
- それは恐ろしいです。
でも依頼人には優しい。 - 真栄里
- 翻訳者が生活できなくなったら依頼人が一番困るだろうが。
もっと大きな視点で物事を見ろよ!
目先のことばかり考えるとすべて崩壊するぞ! - RIE
- まぁ、それはそれとして別の機会に考えるとして、機械翻訳のポストエディットの未来です。
未来はありますか? - 真栄里
- ない。
そもそも、ポストエディットというのは、翻訳の文体を基本的に変えないんだよ。 - RIE
- え?
じゃなにするんですか? - 真栄里
- 誤字脱字や文法ミスの修正だ。
- RIE
- それだけ?
- 真栄里
- そうだ。
それがポストエディットだ。
最低限の修正になる。
だが、機械翻訳のレベルでの翻訳を本来のポストエディトで修正しようとしてもできなくなる。
文体から変えて根本的な修正をしないといけなくなるからだ。
ポストエディットの料金でそこまではできない。 - RIE
- ふーん、大変なんですね。
あっ、次はアイスワイン飲んでみよっと。
もらいますね、先生。
うん、美味しい。 - 真栄里
- こら、これは高いワインだ。
勝手に飲むな。 - RIE
- いや、だから今先生に断ったじゃないですか。
- 真栄里
- 俺は飲んで良いとは言っていない!
承諾なしで飲んだら窃盗だろうが。 - RIE
- 法的なことはさておき、先生そもそもお酒飲まないでしょう?
もったいないからRIEが飲むんです。 - 真栄里
- まぁ、飲まんけど。
でも売ったら高く売れる酒なんだぞ。 - RIE
- 知ってます。
だから飲むんですよ。
先生もどうぞ。 - 真栄里
- ほぉ。
なんかめっちゃ甘いな。
まるで梅酒のようだ。 - RIE
- その感想はどうかと思いますが、甘くておいしいのは間違いないですね。
さすが高いだけあります。
ありがとうございます。
ごちそうさまです!
もっと飲みたいです。 - 真栄里
- 飲めばいいだろ…
って、もうないじゃないか。
これだけしか入ってないんか? - RIE
- 200mlです。
- 真栄里
- 少なっ!
ちょうどいい、もうなくなったから早く帰るように。 - RIE
- じゃ、RIEは寝ますね。
- 真栄里
- 歩いて帰れよ。飲酒運転になるからな。
- RIE
- わかってます。
歩いて帰ります。
近いですから。 - 真栄里
- おやすみ。
- RIE
- はい、おやすみなさい。
- 真栄里
- こら、そこは書庫だ。
玄関はもっと先だ。 - RIE
- いや、ここで良いんです。
おやすみなさい。 - 真栄里
- 待て待て待て~
意味わからん。 - RIE
- お泊りセットを書庫にセットしておいたんで大丈夫です。
心配ありがとうございます。
布団も枕も用意していますから。 - 真栄里
- い、いつの間に…
- RIE
- じゃおやすみなさい。
女子の部屋に勝手に入ってこないでくださいよ?
---グラスを手渡す---
---書庫に入っていくRIE---
---書庫を見て驚く真栄里---
---機械翻訳編・終---
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