喫煙?禁煙?

[Starbucks is a Smoke-Free environment.]
スターバックスの入り口に置かれている看板です。
禁煙なのでしょうか?
喫煙可なのでしょうか?
結論は、タバコを吸ってはダメです。
”禁煙”ということです。
ですが、[smoke-free]の[free]からすると、「タバコ自由」つまり喫煙OKに読めてしまいます。
これは、[free]の意味に関わる問題です。
通常、[free]は”自由”という意味だと覚えていると思います。
間違いではありませんが、[free]の中心的な意味は、“拘束されずに自由という点にあります。
自由であることに間違いはないのですが、“拘束されずに”という意味を有するところに[free]の意味のポイントがあります。
もともと[free]の語源は、

古英語(Old English)では、[dear][favoured](親愛な、愛する)

でした。
そこから、

「好きなように行動する」→「拘束されない」→「自由な」

という変遷を経て今の[free]の意味になっています(寺澤芳雄[編集主幹]「英語語源辞典」(1997年、研究社)、瀬戸賢一[編集主幹]「英語多義ネットワーク辞典」(2007年、小学館))。
ですので、
[smoke-free]
も、

”煙に拘束されないで自由”

という意味、つまり禁煙ということになります。
単語の意味をあいまいに覚えると正確に英文を読み解けないことが起こるので要注意です。特に基本単語ほど語義を正確に抑えることが重要となります。
この[free]はその典型例です。


ちなみに…
私はタバコは苦手です。
コーヒーも苦手ですが、紅茶を飲みによくスターバックスに行きます(紅茶派です)。

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