- RIE
- 日本語力…
一番難しいんじゃないです? - 真栄里
- そうなんだよ。
日本人に日本語を教えるのが一番難しいんじゃないかな。
文法を知らなくても一応、話せるし、読めるし、聞けるし。
国語の先生って、だから凄いと思うよ。 - RIE
- まぁ、国語の勉強は国語の先生にお願いしましょう。
で、英語力は必要条件ですよね。絶対に。 - 真栄里
- そりゃそうだよ。
- RIE
- でも、あの講座では英語力は大していらないって言ってましたっけ?
- 真栄里
- まぁそうかもな。
よく知らないけど。
でも、一番問題なのは、専門知識に関する認識だ。産業翻訳は、専門知識がなくてもネットで調べる程度の知識でできます。
という記述だ。
- RIE
- そうなんですか?
- 真栄里
- そんなわけないじゃん!
もしそうだとしたら翻訳の分野に専門分野なんか存在しない。 - RIE
- ですよね。
でもなんでそんな講座に引っかかる人がいるんでしょうね? - 真栄里
- 簡単に稼ぎたいと思うからじゃないか?
それか、翻訳をかなり馬鹿にしているか。
「巧言令色鮮し仁」
だよ。 - RIE
- 簡単に稼げる…
何て魅力的な言葉…
思わず手が出そうかも… - 真栄里
- アホか!
今言ったろ?
甘い言葉には要注意だ。 - RIE
- まぁRIEは身近に苦言ばかり言う人がいますから大丈夫です。
- 真栄里
- へぇ、そうなんだ。
良かったな。 - RIE
- 何でですか?
- 真栄里
- 苦言を言うということはその人のことを大切に思っているという証拠だからな。
- RIE
- やっぱりそうなんですね。
良かったー。
RIEの片思いかと思っていましたけど、違いました。
ね、先生! - 真栄里
- 俺の同意を求めるな。
話を戻すぞ!
彼は翻訳学校を出て翻訳者になった人だ。
会って話したことがある。 - RIE
- え?
会ったことあるんですか? - 真栄里
- あるよ。
何年前だったかな
4年前くらいかなぁ。
翻訳祭の懇親会で会った。
翻訳学校出たてだったはず。
覚えているのは、翻訳学校の文句を言っていたことだな。
仕事の紹介がないとか言っていた。 - RIE
- そうなんですか?
- 真栄里
- それは俺も知らない。
翻訳学校を卒業したら自動的に仕事が振られるということはないだろう。
使える人にしか仕事は振らないはず。 - RIE
- じゃ、その彼は仕事ができない人?
- 真栄里
- さぁ?
一応、仕事は振られているような話はしていたからできる方なんじゃないか?
翻訳学校が卒業生の多くの面倒を見ないことに怒っていた感じだったよ。
話してるだけでもかなりの野心家だなぁとは思った。
まさか、あんな講座までするとは思わなかったが。
---次話へ続く---
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